屋根の張替え(葺き替え) によるメリットとデメリット

耐震性の向上など様々な効果が期待できます

メリットとデメリット

◎ 屋根全体の健康維持だけでなく耐震性を向上させるなど多機能が魅力


屋根のリフォームは時期に合わせて行う、機能性を求めて行うのが一般的です。多くの方は「屋根の色が変わってきた」「もっと違う色にしたい」という理由で踏み切ることが多いです。また屋根そのものが劣化してしまうと住宅そのものの寿命にも影響を与えるため、15年から20年に一度は屋根の張替え(葺き替え)をするべきだと言われています。そこでここでは屋根の張替え(葺き替え)のメリットとデメリットを紹介していきます。

まず最初にメリットについてですが、表面の瓦を新しい物と交換するだけでなく、同時に防水シートの交換も行います。ですので、ある程度の屋根が劣化していても新しい状態に仕上げられるというわけです。また、屋根材を変えることで今よりももっと住みよい住宅に生まれ変わることもあります。例えば、軽い屋根材を選べば耐震性の向上が期待できますし、断熱効果の高い屋根材も登場しており、これによって光熱費の削減が期待できます。

次に葺き替えのデメリットですが、大規模なリフォームとなるためどうしても手間と費用がかかることが挙げられます。今と違う屋根材を選ぶときは勾配によって使える瓦が限られてくることもあるのであわせて確認しておきたいポイントです。今の家にはどのような屋根材が合うのかをリフォーム業者と相談してみましょう。

比較検討について

◎ 葺き替えの比較をすることでお得な業者、質の良い業者が見極められる

屋根の張替え(葺き替え)を検討する場合、必ず業者を選ばなくてはなりません。どこかひとつの業者に依頼するよりは、いくつかの業者を比較して、その中でベストなところを選ぶのが理想的です。どうして比較が必要になってくるのか、というと「料金が大きく変わってくる可能性がある」「取り扱っている屋根材が異なるケースが多い」「定期メンテナンスまで合わせて面倒をみてくれるところもある」など業者ごとで特徴が大きく異なってくるからです。ですので、まずは屋根の張替え(葺き替え)を行っている業者はどこなのか、それぞれの特徴や見積もりを集めて比較できるのか、を検討してみましょう。

ちなみに業者ごとの比較をする際には見積もり書を用意しておくとスムーズです。見積もりには単純に料金が書かれているだけでなく、どのような工程があるのか、どういった施工を行うのか、それぞれの工程の料金はどれくらいなのか、といった細かい部分が確認しやすくなっています。例えば、葺き替えに必要な材料は安くても、足場の設置・解体に費用が大きくかかっている業者もあれば、材料は高めになっているけれど足場の費用がかなり安く設定されている業者もあります。それぞれのポイントごとで比較して、よりお得な業者を探してみましょう。

掛かる費用の相場は?

◎ 屋根の張替え(葺き替え)の相場は120万円~250万円と幅広い

屋根の張替え(葺き替え)では屋根材の入れ替えだけでなく下地も含めて大幅なリニューアルが施されます。そのため料金は屋根のリニューアルの中でもトップクラスになることが多いです。葺き替えではなく、ただ単純に屋根材を重ねるだけの「重ね葺き」と比べると下地の補修、廃材の処理費用などがかかってくるため料金が大きくなります。屋根瓦の場合だと、昔は粘土質の土を使っていたのですが、現在は防水シートを使って組み挙げるのが一般的です。使用する屋根材によって料金が大きく変動します。予算に合わせて屋根材を選んでいきましょう。

・スレート系、金属系 
屋根の張替え(葺き替え)の中で最もリーズナブルな料金なのがスレート系、金属系の屋根材です。これらは重量も比較的軽く、耐震性能が高いものも多いです。ただし、断熱性から見ると程度が低いこともあります。料金の相場は120万円~180万円程度。

・瓦 
最近では使用されることが減ってきた瓦は日本古来の伝統的な屋根材です。丈夫で長持ち、が最大の魅力。ただし重量が大きいのでどうしても耐震性の面で不安が残ります。料金の相場は150万円~200万円程度。

・防災瓦 
防災瓦は重量の軽い、高品質な瓦となります。劣化もおきにくいため、屋根の張替え(葺き替え)ではとても人気が高いです。とにかく防災性に優れており、地震が起きた時でも比較的安心。また断熱性に優れるため省エネ効果も期待できます。

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